整体で、冷やすのと温めるのは何が違うの?

温めるか冷やすか

なぜ冷やしたり、温めるのか

体に痛みが生じた時には、冷やしたり温めたりします。温めるのと冷やすのとどちらがいいか迷ってしまいますが、痛みが出始めた直後は冷やすことが大切です。患部が熱を持っている時には、冷やすことで熱を取り除くことができます。また、冷やすことによって患部の血管を収縮する働きもあります。患部を冷やし、それを辞めると血管が一気に拡張するので血液の流れが良くなります。血液の中には酸素が含まれているので、酸素が運ばれることによって筋肉の再生が促されます。炎症部分は血液量が少なくなっていますから、十分に冷たくした後でそれを止めると滞っていた血液が流れるようになるのです。
一方温めることもありますが、これは慢性的な痛みが生じている場合になります。血流が悪くなっている状態なので、体を温めてあげることで血液やリンパの流れがよくなるのです。

症状によって変わる

整体では、症状によって冷やすか温めるか変わります。痛みが出始めた時や痛みの程度が激しい急性期には、冷やす方が良いとされています。例えば、ぎっくり腰などは急性期の症状なので、十分に冷やさなければなりません。体をいためた直後は冷やす必要があり、大体1週間から2週間程度は急性期に該当します。
慢性的に痛みが生じている場合には、それとは逆にする必要があります。肩こりや腰痛などは、慢性的な症状といえるでしょう。肩こりや腰痛は筋肉が硬くなり、血流やリンパの流れが悪化することで起こります。この場合には、温かくすることで血行やリンパの滞りを防ぎ流れを良くすることができます。ぎっくり腰は急性期の症状ですが、症状が落ち着いてからも痛みが続いている時には慢性期となります。その場合には冷やすのは止めて、温めるのがおすすめです。